柳瀬唯夫元首相秘書官が加計学園の獣医学部新設をめぐり、学園関係者と首相官邸で面会していたと認める意向を固めたとのことです。
野党は、柳瀬氏の参考人招致する方向で調整に入ったそうですが、それでは信用できない!との意見が多いです。
そして、そもそも証人喚問との違いは何なのか?などについても調べてみました。
柳瀬元首相秘書官の参考人招致が決まる理由は?
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、柳瀬元首相秘書官は学園関係者と首相官邸で面会していたと認める意向を固めました。
これは、柳瀬元首相秘書官との面会をうかがわせる文書が愛媛県や農林水産省で見つかったので意見が変わってきたのではないかとみられています。
柳瀬氏本人は今まで
「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」
とコメントし否定してきていましたが、証拠が見つかり否定し続けるのは難しいと判断したのでしょう。
野党は柳瀬氏の証人喚問を要求していますが、与党は参考人招致にとどめたいのでこの問題も一向に進んでいません。
というのも、現在野党は国会審議を拒否している状態です。
財務省での不祥事が続いていて麻生財務相に辞任要求していますが、要求が通らず不服などを理由に審議拒否しているとのこと。
野党が長く国会を欠席していることで、国民の反応は
「野党は給料泥棒」
「野党は仕事しろ」
「審議に出なかった分の野党議員は、減給だろうな!」
などとかなり強い批判が続いており、野党はついに国会に出ざる負えなくなってきたのではないかと思われます。
ですから、野党が要求している「証人喚問」ではなく、「参考人招致」で妥協するとみられています。
柳瀬元首相秘書官の参考人招致は信用できない!
柳瀬元首相秘書官の参考人招致が決まりそうです。
ですが、柳瀬元首相秘書官の参考人招致は信用できないとの声が多くありました。
以前の柳瀬元首相秘書官は、
「記憶の限りでは記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」
と曖昧な答弁をしていました。
ですので今更首相官邸で加計学園関係者と会っていたと認めるという意見に変わっているのがそもそもが信用できないのです。
5月3日に柳瀬氏は
「国会に呼ばれたら誠実にお答えしたい」
と述べているといいますが、そういうならはじめから誠実に答弁をしてほしかったです。
簡単に記憶力が変わりますか?
まったく都合のいい記憶力とやらです。記憶より記録が残っているのですから、それがすべてなのでは?と強くいいたくもなりますね。
与党は疑惑を晴らしたいなら、証人喚問で嘘をつけない状態にしてくれればいいだけのことです。
むしろ、証人喚問で与党に有利な証言が出れば、それは与党にとっても好都合なのでは?
なにもやましいことがないなら証人喚問でいいはず!
「与党はなぜ、参考人招致にしたいのか?」
「嘘がばれるのが怖いからという理由か?」
「参考人招致でいいなら出しますよと言ってるなら嘘ついてごまかしますよと言っているのと同じなのでは?」
と思われても仕方ないです。ですから柳瀬唯夫元首相秘書官の証言が信用できないのです。
また時間の無駄遣いになりそうな気がしますね。
参考人招致と証人喚問の違いは?
参考人招致と証人喚問の違いですが、
分かりやすく言うと証言で嘘を述べても罪に問われるか問われないかという点で違います。
「参考人招致」とは、
国会の委員会で調査などのために参考人として意見をきくことですが、参考人の出頭は強制されません。
そして証言で嘘を述べていたとしても罪には問われないというものです。
とはいえ、「国権の最高機関」で「国の唯一の立法機関」である国会で嘘を言っていいというわけではないですけどね。
「証人喚問」は、
衆参両議院などが国政に関する重要な事柄について事実を問いただすために証人を呼び出すことです。
こちらは参考人招致と違って、正当な理由なく出頭や証言などを拒否した場合は、禁固か罰金が科されます。
また、偽の証言をすると偽証罪に問われることもあります。
ですので、証人喚問のはじめに宣誓書にサインして「真実を述べ、何事も隠さず、何事も付け加えないこと」を宣誓するのです。
最近では、森友問題での証人喚問において佐川氏も宣誓していましたね。
関連記事:佐川氏証人喚問の刑事訴追とは?簡単に分かりやすく説明【森友問題】
ですので、参考人招致と証人喚問では証言の信頼性がまるで違うのです。
ましてや、最近の政治家や官僚たちは自分たちの身を守るために有ること無いこといろいろと言っているので、信頼回復のためにもやはりここは与党が証人喚問に応じるべきだったのではないかと思います。
ということで、柳瀬元首相秘書官の参考人招致は信用できない!について調べてみました。
果たして、柳瀬元首相秘書官の参考人招致に意味があるのでしょうかね。
野党も与党の揚げ足を取るばかりではなく、与党にはもっと誠実に議論をしてもらいたいと願います。