3月や4月は、進学や就職などで上京して新たな生活をする人も多いことでしょう。
3月24日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」では、グッとくる!上京ソング特集!!でした。
20代〜50代の上京経験者のアンケートから上京ソングが決定!ということで上京ソングのおすすめは?ランキングベスト20をまとめておきます。
上京ソングの特徴
上京ソングの特徴としては
- 都会⇔ふるさと
- 夢⇔現実(恋愛・家族・友人)
上京ソングの要素は、対比。
都会とふるさとだったり、夢を取るか恋愛を取るかのような挟まれた気持ちが上京ソングの1番の肝になるところなんだとか。
勝負に行く!とか頑張るぞという気持ちもありますよね。
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上京ソング・ランキング20位→11位
20位:東京賛歌(’07)BUMP OF CHICKEN
19位:ワンルーム・ディスコ(’09)perfume
18位:東京(’05)福山雅治
17位:トモダチ(’02)ケツメイシ
16位:ツバサ(’04)アンダーグラフ
15位:またあえる日まで(’02)ゆず
14位:遥か(’09)GReeeeN
13位:大都会(’79)クリスタルキング
12位:どんなときも。(’91)槇原敬之
11位:東京(’05)ケツメイシ
perfumeのワンルーム・ディスコは初めての一人暮らしを題材にした曲です。上京が楽しみになるようなポジティブな曲ですよね。
ケツメイシの東京は上京して挫折し、再び立ち上がる男の再生物語です。関ジャニ村上さんがよく歌う曲なんだとか。
上京ソング・ランキング10位→4位
10位:案山子(’77)さだまさし
9位:星になれたら(’92)Mr.Children
8位:東京(’98)くるり
7位:TOKYO(’06)YUI
6位:東京(’74)マイ・ペース
5位:遠く遠く(’92)槇原敬之
4位:YELL(’09)いきものがかり
YUI「TOKYO」
2006年に発売されたYUI「TOKYO」
「古いギターを持って写真を置いてきた」という伏線と「何かを手放して 何かを手に入れる」という回収がきれい。
ミニマムな言葉選びの中に、青春時代のたくさんの感情が詰まっている感じなんだとか。
槇原敬之「遠く遠く」
風景描写で小説や映画を見ている感じで、映像が浮かんでは切り替わるというのがAメロでは続いていきます。
いしわたり淳治さんが歌詞を書く時には描写としては
0m→自分の心の中
1m→自分の身の周り
10m→目の前の風景
100m→手の届かない範囲
とかき分けていくといい歌詞になっていくんだとか。
0mばかりの自分の心の中ばかり書くとなんの曲か分からなくなるし、100mばかりの自分の手の届かない話ばかり書いてもぼんやりしたありきたりの歌詞になりよく分からない歌になってしまう。
「遠く遠く」では、1番の歌詞は目の前の風景(10m)、心の中(0m)、身の周り(1m)と並んでいてAメロでは上手く切り替わるように並んでいます。
Bメロの「同窓会の案内状」は100m以上遠いふるさとと0mの自分の心の中をつなぐ歌詞になっていて、
サビの「遠く遠く」では目線がさらに広がったものになり、サビのメロディーも広がって聞こえる展開になっていて、教科書のように美しい歌詞になっています。
東京というワードは出てこないが、外苑の桜、どんなに高いタワー、などが出てきて分かるようになっていて、聴いた人が自分で色をつけられるというのもいいところ。
全部がわかりやすい言葉で書いてありますが、
2番サビの間奏前に「大事なのは”変わっていくこと””変わらずにいること”」という日本語的には壊れているような歌詞ですが、
そのあと間奏になるので、歌詞を書いていなくても引っ張られて歌詞を聴いているような感じになっているようです。
間奏前に肝心なワードを入れるというのはテクニックとしてあるようですね。
上京ソング・ランキング3位→1位
3位:上・京・物・語(’94)シャ乱Q
2位:なごり雪(’75)イルカ
1位:木綿のハンカチーフ(’75)太田裕美
シャ乱Q「上・京・物・語
シャ乱Qの「上・京・物・語」は、
- 1番のAメロ+Bメロ:自分の描写、マイナーコード(寂しげ)
- サビ:客観的視点、メジャーコード(明るい)
になっており、サビで変わるコードと視点の対比に注目です。
Aメロ+Bメロでは目の前で別れる別れないの話をしている恋人、自分の描写(情熱)ですが、
サビになると恋人ってのはさという自分を含めたさらに大きな目線まで客観的視点(冷静)になっています。
コードがメジャーに転調しているときに冷静な自分になっているので、より対比が強まります。
ギャップがあればあるほど、聴いている人がその隙間に自分のエピソードをしまえるようになるのでこの曲に思いを重ねる人は多いのではないでしょうか。
メジャー進行になってから歌詞が寂しくなっているというのが面白いですね。
3サビだけは、
客観的な目線ではなく夢を叶えて君を迎えにいくんだというような歌詞になっていますが、これまでには別れそうな雰囲気を味わっているので
それすら虚しく切なく響くように使われています。
前向きな表現なのに虚しく聞こえるということですね。
逆にこの3サビが、1サビにあればだいぶ曲の印象が違ってきます。
すごく彼女のことを大事に思っている人という印象に聴こえていただろうが、これを切なさを呼ぶフレーズとして3サビに使っているところがうまい!とのこと。
太田裕美「木綿のハンカチーフ」
太田裕美さんの木綿のハンカチーフは、文通形式で繰り広げられています。
1番は男性目線で2番は女性目線というように入れ替わる歌は意外と多いですが、この曲はワンコーラスの中でAメロは男性目線、Bメロは女性目線。
入れ替わることもなく揺るがないという曲は珍しいんだそうです。
男性目線は牧歌的で明るくて、女性目線は切なく激しい歌詞になっているとのこと。
男性は都会で過ごし心変わりしていくことを描かれ、女性は涙ながらに受け入れる様子が描かれています。
最近の曲のようにAメロBメロサビ大サビというのがなく、ずっとAメロBメロで進んでいって同じ繰り返しなのに聴く側の気持ちが高ぶっていくという昔のアメリカのフォークソングに近い作り方なんだとか。
このような女性がお好きな人が多いのか?と思ってしまうような歌詞ですが、平成にはいませんねw
ということで「関ジャム/上京ソングのおすすめは?ランキングベスト20!」についてでした。
上京して苦しくなったり寂しくなったりすることもあると思いますが、歌に助けられることも多いです。
自分にとっての上京ソングが見つかるといいですね。