また大相撲の話題です。
4月4日に行われた大相撲の春巡業で、土俵上で挨拶する舞鶴市長が倒れてしまいました。
女性の医師が土俵に上がり、心臓マッサージを行ったとのことですが、このときに「女性は土俵から降りるように」とのアナウンスがあったとのことで、話題になっています!
ちょっと相撲協会の常識を疑いますが、一体どういうことなのでしょうか。調べてみました。
大相撲では女性は土俵に上がれない
大相撲の土俵には女性が上がることは禁じられています。
これは、女性差別だと訴える方もいれば、これが「伝統」なので守りたいという側もいて、何度も議論はされてきました。
以前、2000年に大阪府知事だった太田房江知事は、自らが土俵に上がって、優勝力士に知事杯を手渡したいという意向もありましたが、日本相撲協会は、
「大相撲は神事に基づき、女性は土俵に上げないという伝統がある」
と回答し許可羽織りませんでした。翌年も太田知事は再度土俵で手渡したいと申し入れたが、結果はおなじだったようです。
大相撲はずっとこの伝統を守り続けてきたわけですから、たとえ、人命がかかっていてもその伝統は守り抜きたいということなのでしょうか。
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大相撲巡業で舞鶴市長を救助した女性に土俵から降りて!
4月4日に行われた大相撲の春巡業で舞鶴市の多々見良三市長が、土俵上で挨拶中に体調が悪化し、倒れました。
幸い、観客の中には女性の医師がいたため、土俵上にあがり心臓マッサージが行われました。
が、その際に場内アナウンスがあったとのことです。
「女性は土俵から降りるように」
とのアナウンスが2、3回あったようで、今話題になっています。
市長は、意識があって会話はできるといい、命に別条はないとみられています。
ホッとしましたね。きっとこの女性の医師が心臓マッサージをしたのも影響があるとも思うのですが、それでも土俵から降りろというのでしょうか。
人命軽視では?
大相撲春巡業で、市長が倒れたのに、女性の医師もあがってはいけないなんて、常識を疑いますね。
ネット上の反応は、
「人命軽視といわれても仕方ない」
「人命軽視な相撲協会」
「相撲協会は非常識すぎる」
などの声が多くありました。
これは、人命軽視だと思われても仕方ありませんし、かなり批判されるでしょう。
また、この舞鶴で行われた相撲巡業は、市長の状態などの説明はまったくないまま、巡業は続きました。
何事もなかったかのように。
観客は何もわからず、警察に聞いて、市長が救急車で運ばれたことを知った人もいると言いますから、驚きですね。
大相撲の土俵には女性が立つことは禁止されていますが、
人命よりも伝統を重視するのを今後も続けていくのであれば、もう相撲協会に未来はないでしょうしね。
ここ最近の相撲協会の対応を見ていて、相撲協会が嫌いになってきています。相撲は好きなのですが…本当に残念です。
また、土俵に女性が上がってはいけないことは知っていますが、そういったことが起こった場合、それならせめて男性の医師を常駐させるようにしておくとか、常に対策してほしいものです。
一部の観客から「女性が土俵に上がっていいのか」の声
この件について、日本相撲教会関係者によると、一部の観客から
「女性が土俵に上がっていいのか?」
との声が挙がり、慌てた若手行司が場内アナウンスをしたとの声も入ってきています。
にしても、いくら一部の観客に言われたとしても、人命が優先だとは思いますが。
一体、日本相撲協会の常識はどうなっているのでしょうか。