5月3日に「世界卓球2018スウェーデン(団体戦)」の途中で韓国と北朝鮮による南北合同チームが結成すると発表されました。
大会の途中なのになぜこのタイミングで結成されたのでしょう。そこには政治的な思惑があるのか?などについて調べてみました。
卓球の南北合同チームが結成された
世界卓球選手権の女子決勝トーナメントが開かれていました。
大会ルールとしては、各チームが最大5人の選手を登録し、そのうちの3人が試合に出場します。
5試合のシングルスを行い、3試合を先取した方のチームが勝利。
1ゲーム11点制の5ゲームマッチ。3ゲーム先取した方が勝利となります。
ダブルスはありません。
そんななか、韓国と北朝鮮の試合が決まっており勝った方が日本と戦うことになっていましたが、なんと!急きょ試合は行わず南北合同チームが結成されるとの発表がありました。
突然のルール変更なんて、公平性を損ねますよね。
ですが、国際卓球連盟のバイカート会長は
「ルールを超えた出来事。平和へのサインだ」
と述べているといいます。
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卓球の南北合同チーム結成はなぜこのタイミング?
世界卓球選手権は、世界ランキング上位24チームが出場しています。
5月3日の女子準々決勝では、韓国と北朝鮮が対戦する予定でしたが、試合直前に南北合同チームが結成されるとの発表がありました。
入場してきた韓国と北朝鮮の選手が握手をした後に、南北合同チームが結成されるというアナウンスがありました。
時系列で説明しますと、
4月27日に南北首脳会談があり、これからスポーツの大会では合同チームを結成して南北融和の気運を高めていくということになりました。
これは文在寅大統領と金正恩委員長の笑顔での握手が印象的でしたよね。
その後の4月29日に世界卓球選手権が開幕し、5月2日には北朝鮮対ロシア戦があり北朝鮮が勝利。
その日の夜に、国際卓球連盟財団設立記念式があり、韓国の選手と北朝鮮の選手がペアを組んでイベントで試合をしていました。
その場で、韓国と北朝鮮の関係者、国際卓球連盟の3者で話し合いが行われ、
準々決勝の韓国対北朝鮮の試合は行わず、南北合同チームを結成するという話し合いがありました。
ですから、2日の夜に決まって、3日の試合での南北合同チームの結成だったのでとても急な展開だったということです。
卓球の南北チームが急きょ結成した理由は?
平昌オリンピックのときのアイスホッケーも南北合同チームが結成されていましたが、そのときは上からの指示だったようです。
韓国の選手や韓国の国民たちからは、反発が起こっていましたね。
ですので、また上からの指示で同じことをやると国民からの反発が大きかったと思うのですが、今回は選手たち自身がお互いに戦いたくない、南北合同チームを結成したいと考えていたようです。
この時点で南北合同チームを結成することは、南北融和を進めるにあたって勢いをつけるという意味でも大事なことだったのでしょう。
というわけで、卓球の南北合同チームの結成は事前から決められていたのではなく、急きょ決まったということなのでした。
いづれにしても南北合同チームと戦うのは日本ですから複雑な気持ちは大きいですが、日本を応援して行きましょう。