大阪が揺れています。
3月8日に、松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が辞職願を提出。
どうやら「入れ替えダブル選挙」へとなりそうだということです。
ということで今回は、
・大阪都構想とは何?
・実現するには?
・なぜ入れ替えダブル選なのか
についてまとめていきました。
大阪都構想とは何?
そもそも維新が目指している「大阪都構想」とは、
大阪市をなくして東京23区のように特別区に再編する大都市制度改革のことです。
東京都と東京23区に習って、大阪府と大阪市が目指しているというものですね。
これまでは大阪府と大阪市で二重に仕事が被っていることがあるため、行政の二重行政の無駄を省くのがこの改革のポイントです。
もし大阪都構想になれば、
大阪府のインフラ整備など広域行政を大阪府に一元します。そして特別区ができれば、福祉・教育など身近な行政をお願いするというカタチ。
仕事を分けましょうよという改革です。
大阪都構想を実現するには?
大阪都構想を実現するには3つのステップが必要です。
- 大阪府知事、大阪市長、大阪府議、大阪市議でつくる
「法定協議会」で区割りを盛り込んだ制度案を作成 - 大阪府議会、大阪市会の両方で制度案を承認(過半数)
- 大阪市民を対象にした住民投票で賛成を得る(過半数)
2015年5月には1と2をクリア(公明党の容認があり)3の住民投票まで行きました。その結果が
- 賛成が69万4844票
- 反対が70万5505票
で否決。僅差でした。そして当時の大阪市長だった橋下徹氏は任期満了まで務め市長を辞職。政界を引退することになりました。
2015年の住民投票で否決され、住民の意思は明確に出たように思いますが、今回またやろうということですね。
しかし、その後中身は変わっていないとのこと。
なぜ入れ替えダブル選なのか
そして今回の「入れ替えダブル選」はなぜ?ということですが、
2017年4月には、維新と公明が住民投票の実施を確約する合意書を水面下で交わしています。
しかし2019年3月7日に、
- 「法定協議会」で公明が維新の提案を拒否。
→住民投票のメドが立たず。
そんなに早期でやらなくてもいいのでは?という話なんだとか。
大阪都構想の実現するはじめのステップ1でつまづいてしまい、住民投票まで進めないとなります。
ですが現在の松井一郎大阪府知事は、もう一度民意を聞きたいとして、一旦府知事、大阪市長の吉村洋文氏それぞれが辞職を表明。
入れ替えてダブル選挙をするという方法をとりました。
知事や市長を簡単にかえていいのか疑問があったり、大阪維新の会をエゴのように感じる人が多いのではないかと言われています。
大阪都構想を実現するために議会を説得をして議会の多数の賛成を得て、最後に住民投票をはかるという手続きがあるわけですが、
今回の「入れ替えダブル選」は、いきなり住民投票にいくように見えているようです。
二重行政を解消しようということを議会で協議できるのがよさそうですが、すると職を失う人が多くいる中で進まないという状況。
どちらにしても大阪府をいい都市にしたいと思いしているわけでしょうからね。
ということで「大阪都構想とは何?実現するには?なぜ入れ替えダブル選なのか」についてまとめていきました。