シビリアンコントロール(文民統制)とは?わかりやすく解説【イラク日報】

イラク日報が存在していたとされた問題で、実は去年の3月にイラク日報が発見していたものの、報告していなかったというありえないニュースがありました。

この件で、

「シビリアンコントロールが不全な状況にある」や「シビリアンコントロールの役目は?」、「シビリアンコントロールが全く機能されていない」

などと話題になっていますが、この「シビリアンコントロール 」とは何でしょうか?調べてみようと思います。

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シビリアンコントロールとは簡単にわかりやすく解説

シビリアンコントロール とは、文民統制という意味です。

国民が軍隊に対して、指揮権を持っているということです。軍が政治へ介入してこないように、抑制し、民主政治を守るための原則となっています。

外国で実際に、軍がクーデターを起こして政府を乗っ取って、自分たちが政権を握るということがあるのです。

そうなると、戦争ばっかりすることになりますね。それでは軍事政権になってしまいます。

昔の日本は軍事政権だったのですが、これがよくないとして今の民主主義になりました。

第40代内閣総理大臣の東條英機はもともと軍人だったから、戦争になったとのことですね。

その軍人に政権を握らせた反省から、このようなシビリアンコントロールという近代国家の原則ができたということです。

つまりは、軍事力を行使する決定権は、国民が選挙で選んだ国会議員にあるということですね。

日本国憲法第66条に

・内閣総理大臣、その他の国務大臣は文民でなければならない。

と書かれています。

ちなみに文民とは、軍人でない人のこと=ほとんどの国民ということですね。

つまりは軍人が内閣総理大臣になることは出来ないということです。

また、自衛隊法第7条に

・内閣総理大臣が自衛隊の最高指揮監督権を持つ

と規定されています。

なのでこの2つのことから憲法に直接的には文民統制(シビリアンコントロール )が書かれているわけではないけど、実質的にはそうなっているのです。

なので軍事力を使うにしても、自衛隊自体が何かを決めることは出来ません。

国民が決めます。

民主主義とは国民が決めるということですからね。

そして、国民が選んだ国会議員が国会で決めるということ。

つまりは軍事力のある自衛隊が、自分たちで勝手に動けるというわけではなく、国民の代表である国会議員が決めるのです。

最終的には自衛隊の指揮権は文民である内閣総理大臣にあるのですが、

内閣総理大臣がすべての決定権があるとも言えないのです。

というのも、例えば、安倍首相が「戦争しよう」と言ったとしても、国会で承認されなければ、戦争にはなりません。

ですが、安倍首相は自民党のトップであり、自民党が国会の過半数を占める与党ですから、与党が賛成すれば、戦争になるということです。

なので、やはり国会で決めるということになりますね。

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イラク日報問題のシビリアンコントロールとは?

では、イラク日報問題で、シビリアンコントロールについてなぜ問題になっているのでしょう。

これは、イラク日報を開示するために、探していたのに、見つからなったとなっていましたが、実際には去年の3月にイラク日報が発見していたものの、報告されていなかっただけという展開でした。

つまりは、自衛隊がイラク日報を確認していたものの、上に報告せず、

稲田朋美元防衛相まで報告されていなかったということが問題となっているわけです。

自衛隊は、防衛省に情報を開示する必要があります。

自衛隊が派遣先でやったことや、今やっていることなど。それが書かれたものが日報です。

先ほどのシビリアンコントロールの説明にもあったように、自衛隊は自分たちで判断して動くことはできません。

国会議員に判断を仰いで、決定したことに対して、忠実にそして確実に執行します。

今回は、その中の情報の開示ができていませんでした。

情報の開示ができてなかったから、今回のイラク日報問題でシビリアンコントロールができてなかったのでは?と問題になっているということです。

現在の小野寺防衛相は、

「政治の立場でしっかりと防衛省 自衛隊の体質を変えていく。これがシビリアンコントロールの役目だ」

と説明していますね。

果てして、シビリアンコントロールは機能していたのでしょうか。疑問は残ります。

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